「ねこはまり道」掲載情報!
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「ねこはまり道」についての詳しい情報はこちらです。
よろしくー!
それはそうと、ついにiPhoneゲットしました。
これでいつでもどこでもネットにつながる! …のはいいんだけど、正直カメラってのはどうなのかな~と思ってたら、これが意外とオモシロイ。
滞ってるブログ更新も、少しはペース上げられるかな?
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学研「日本の歴史 まんが人物伝」というシリーズでマンガを描きました。
「政治家・武将編」で「源頼朝」
「文化・芸術編」で「野口英世」 …の計2本。
絵は源頼朝、話は野口英世が描いてて面白かったな。
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気がつけば、あけましておめでとうございます。
なんだか年末からこっち、妙にバタバタしてたもんで…
本日3日になって、ようやくBlog更新できる次第。
というわけで、いささかマヌケながら、すでに去りし2008年の私的10大ニュース。
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マンガ雑誌「ねこのしっぽ」(日本出版社)
2009年1月号(25号)は 11月16日 より絶賛発売中!
私の4コママンガ、今回は p.111 から載ってます。
よろしくお願いします!
↓セブンアンドワイ Yahoo!店でのご購入はこちらから。

「ねこのしっぽ」2009年1月号
なお、「ねこのしっぽ」での仕事はこれでしばらくお休みになります。
うーん、残念…
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マンガ雑誌「ねこのしっぽ」(日本出版社)
11月号(24号)は 9月16日 より絶賛発売中!
私の4コママンガ、今回は p.125 から載ってます。
よろしくお願いします!
↓セブンアンドワイ Yahoo!店でのご購入はこちらから。

「ねこのしっぽ」2008年11月号
シブヤ系オシャレポップスvs暗黒デスメタル…その対決は、確かにデスメタル側の圧勝であった。
とにかく、「デトロイトメタルシティ」ライブの圧倒的なカッコよさ!
音楽映画は、演奏シーンさえキマっていればそれで成功なんだな。
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マンガ雑誌「ねこのしっぽ」(日本出版社)
9月号(23号)は 7月16日 より絶賛発売中!
私の4コママンガ、今回は p.108 あたりから載ってます。
↓公式HPへのリンク
(株)日本出版社「まんが・ねこのしっぽ」
↓なぜかAmazonでは扱いがまだのようなので、
セブンアンドワイ Yahoo!店のリンクを張ってみました。

「ねこのしっぽ」2008年9月号
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マンガ雑誌「ねこのしっぽ」(日本出版社)で、ねこマンガを描くことになりました。
5月16日に発売された7月号(22号)では、p.127 あたりから地味に載ってます。
よろしくおねがいします!
↓公式HPへのリンク
(株)日本出版社「まんが・ねこのしっぽ」
↓ちなみに、Amazonでも絶賛販売中とか

「ねこのしっぽ」2008年7月号
事件当時の詳細なレポート、捜査線上に浮かんでは消えた幾人もの容疑者たち…と、情報は質・量ともに豊富かつ非常に興味深く、読み応えあり。
それに対し、肝心の「真犯人」パートがやや力不足に感じられてしまったのは残念なところ。
劇的効果を狙うあまりか表現が文学的にすぎ、わかりにくい部分があったのも難点。
総じて…やはり、一橋ノンフィクション「闇に消えた怪人」の迫力が、私には好みだったな。
Amazon-Link…朝日新聞社「グリコ・森永事件「最終報告」―真犯人」
Amazon-Link…新潮文庫「闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相」
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前回・3月号分の「掲載情報」、書くの忘れてたなあ…
いやもう、すごいマンガです。
マンガ家として今ひとつ成功しているとはいえず、でも結婚して守っていくべき家庭もあり、なんとなく追いこまれたような気分で日々を過ごしているような…そんな立場に共感できる人なら、とりあえず読むべき。
今年、私はこれを座右の書としたいと思います。
Amazon-Link…講談社モーニングKC「僕の小規模な生活」(1)
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以前から気になっていた一冊であるが、文庫化されたのを機に購入。
「核」と「精神医学」という二大タブーを取り扱った意欲作である。
大手メディア界の「ことなかれ主義」的自主規制に対し、時に逆らい、時に意外な展開を見せる取材過程は、なかなかにスリリング。
「封印作品」といえば「ウルトラセブン第12話」がおなじみであるが、その経緯はこれまで聞きかじっていたような単純なものではないということも、よくわかった。うーむ、なるほど…
著者自身が深く関わる最終章も、他とは毛色がかなり違うものの、サブカルチャーの「今」を象徴するエピソードとして興味深い。
期待以上に、正攻法なルポルタージュ。面白かった。
さっそく、続編も読んでみよう。
Amazon-Link…だいわ文庫「封印作品の謎―ウルトラセブンからブラック・ジャックまで」
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ポップでキュートな絵柄と、スーパーハードな物語との、ギャップの凄まじさ。
それは時に、軽い吐き気?すら覚えるほど…しかし、それだけのエネルギーにあふれていることは確か。
今後、先を見逃せないマンガのひとつである。
先日の草野球以来、このトシにしてあえてピッチャーを目指そうと決意し、とりあえずマニュアル購入。
まず基本的な入門書として、
「野球上達BOOK ピッチング」(成美堂出版)
続いて、
「手塚一志の上達道場―ピッチングの巻」(ベースボール・マガジン社)
これは外せない。以前、同じ著者によるバッティング入門書が大変役に立ったのだ。
よし、これでイメージトレーニングは完璧!
あとは実践あるのみ…とはいえ、どこで練習したものか。
子供のころやっていたような、壁に球をぶつける「ひとりキャッチボール」ができるような場所が、この頃はとんと見当たらない。
一応、近所に「球技OK」の広場(といっても、いいとこバレーボールコートくらいの、いわば“狭場”)があるんだけど…周囲が壁じゃなく金網なもんだから、投げた球が手元に戻ってこないんだよね。
でもまあ、他に選択肢もないし。やるだけやってみよう。
広場の端から、奥の金網に向かって投球練習。
ボールは全部で8つしかないので、投げ終わったら拾い集めなくてはならない…
ん? これ、意外と悪くないんじゃない?
球拾いの回数×8で全投球数がわかるし、合間に考えたり反省したりの時間ができるし。
よし、これで夏の自主トレ体制も完璧!
ただ、問題は…広場のすぐ横にあるバス停からの、「あの人はなぜひとりで金網に球をひたすらぶつけているのか?」という視線が、ちょっとイタイことだな。

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出版社の朝日ソノラマが、経営難から9月に解散することが決まった。
なお出版物は、親会社の朝日新聞社に引き継がれるとのこと。
(2007.6.21 毎日新聞 MSN毎日インタラクティブ)
(朝日ソノラマによるニュースリリース「当社は9月で店仕舞いします」)
うーむ、そうですか…
十代のころ、ソノラマ文庫のジュブナイルなんかよく読んだな~。
「マンガ少年」も好きだった。
―なんて、思い出にふけってる場合じゃなくて!
朝日ソノラマでは、昔「ほんとにあった怖い話」でかなり仕事したんだよね。
版権も生原稿も、まだ向こうにあるはずなんだけど…
面倒だが、一度連絡を取らねばなるまい。
最後に仕事してから、かれこれ10数年…ん? もしかしたら20年近く?
当時の担当編集さん、もういないだろうな…
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あまり期待してなかったんだけど、意外と読みごたえがありました。
最近、岡田斗司夫の言うことを面白く感じることが多い。
前はそうでもなかったんだけど…相対的な年齢差が縮まったからかな。
今となっては、彼も私も同世代ということか…
Amazon-Link…創出版「オタク論!」
ハイブリッドカー・プリウスが実は環境に優しくない? という話題や、佐高信と「トヨタが嫌う男たち」(鎌田慧・三澤千代治・徳大寺有恒)との対談は、なかなか面白い。
とはいえ、全体的には「週刊金曜日」節というか…客観的情報と主観的断定とが入り交じっており、読むのにある種の注意深さが必要なのは、かつて話題になった「買ってはいけない」と同じである。
Amazon-Link…(株)金曜日「トヨタの正体―マスコミ最大のパトロン トヨタの前に赤信号はないのか」
カクテル&BARコミック「One For The Road~今宵、最後の一杯」が、
ケータイ向け電子書籍サイト『まんがの森』にて配信されることになりました!
まんがの森…http://pman.tv
DoCoMo・Vodafone・au携帯電話でご覧いただけます。
詳しくはこちらで↓

http://www.bar-onefortheroad.com/
知人が「面白い」と勧めてくれた、“書店の内幕をセキララに描いた”エッセイコミック。
最初は、なんだか今イチだなァ、という印象。それが巻を重ねるにつれ、だんだんこなれてくるというか、絵・話ともに“切れ”が出てくる。
全3巻というところも、物足りないようでいて、かえって手ごろでよろしい。
と同時に、ふと自分の本の行く末に思いをはせたり…「返本」…恐ろしい言葉だ…
Amazon-Link…新書館「暴れん坊本屋さん」(1) (2) (3)
ドカーンと広い背景、モブシーンの圧倒的迫力! 日本映画はもちろん、CG全盛のハリウッド映画でもなかなか見られない物量作戦的・豪華な絵作りは、それだけでも見る価値あり。
映画という枠ゆえ、設定や人物像の描き込みは小説・コミックの原作と比べれば足りないところもあるだろうが…予定調和に背を向けた脚本と遠慮仮借ない徹底した演出は、十分に魅せる。ラストの展開は好き嫌いが分かれるところかもしれないが、全体の統一感・完成度からすると、私はこれで好み。
とにかく、息をもつかせぬ2時間。劇場に足を運んだことを後悔しない、満足の作品である。
「失踪日記」「うつうつひでお日記」に続く、「日記三部作」完結編! …と銘打った、インタビューを中心とした“便乗本”であることは、著者自身も書いている通り。
とはいえ、「失踪日記」では語られていなかったアルコール依存症についての詳細な描写は、かなりの迫力。
生い立ち・アシスタント歴&デビュー・週刊連載から“ビッグマイナー”時代・そして現在、さらには夫人とのなれそめまで…ファンである私には、十分楽しめる内容であった。
ファンならずとも、それなりに楽しめるんじゃないかな。
Amazon-Link…日本文芸社「逃亡日記」
“竹光を持った侍”というネタだと、都筑道夫の「女泣川ものがたり」が好きだったことを思い出す。
その「女泣川~」が“地の底に差す一筋の光”とすると、「竹光侍」は逆に“のどかな日に落ちる陰”というイメージか。我ながらよくわからんことを書いていると思うが。
とにかく、コマやセリフの隅々にまで気の配られた、レベルの高いマンガ。絵の技術面でも、興味深い。
先が楽しみである。
Amazon-Link…小学館「竹光侍(1)」
読んでいながら感想をサボっていた本を記録する、読書メモ。
とりあえず、今回はこれで最後。
「臆病者のための株入門」
(橘玲 著/文春新書)
ちょっと前に、デイトレーディングで100億円を超える資産を稼いだ無職ヒキコモリ氏のことが話題になったけど、その方法がズバリ書いてあるのが本書。実行すれば、100万円が5年で100億円に増えるはず…
とかいいつつ、全体の内容としてはしごくマトモ。「トーシロ投資法」なる低リスク分散投資は、なかなか説得力がある。
「インターネットの法と慣習~かなり奇妙な法学入門」
(白田秀彰 著/ソフトバンク新書)
インターネットと法律というと、どうしても著作権問題にテーマが偏りがち。しかしこの本では、法の概念や歴史から始まり、今後ネット社会において予想されうる変化など、とにかく「法」というものについて根本から広範囲にわたって取り上げられている。
とはいっても、元はウェブマガジン「Hotwired Japan」で連載されたコラムをまとめたものだけに、文は平易かつ軽めで、しかもちょっとマニアック。サブタイトルの「かなり奇妙な法学入門」の方が、内容にしっくりくるかな。
「文車館来訪記」
(冬目景 著/講談社 アフタヌーンKCDX)
昔の「写真館」を舞台にした、フルカラーのオカルティック・ファンタジーコミック。
表紙のカラーイラストが好き。中のマンガのカラーもきれいなんだけど、そこはやっぱり、1編だけ収録されているモノクロ作品の方がいいと思ってしまう。
「本棚探偵の冒険」
(喜国雅彦 著/双葉文庫)
安野モヨコによる庵野秀明観察録「監督不行届」を読んだときも思ったけど、やっぱ“プロのオタク”ってスゴイなー。
もちろん、ほめ言葉。正直、憧れるのだ。
「町長選挙」
(奥田英朗 著/文藝春秋)
「精神科医・伊良部」シリーズ第3作。
収録されている4編のうち、3編で扱われているのは、某人気プロ野球球団の老オーナー・某IT企業の若社長・某40代ながら美貌の人気女優…という、いわば「時事ネタ」。それで、うまく落としどころを見つけるんだから、大したモンだ。
とはいえ、真骨頂はやはり4編目の表題作。これぞ「伊良部」というドタバタ劇が楽しい。
「ナンバーファイブ-吾- 1~4(普及版)」
(松本大洋 著/小学館 IKKI COMICS)
最初は取っつきにくいんだけど、慣れてくると気持ちイイのは、松本大洋のいつものパターン。そうなってくると、ロシアの民芸品「マトリョーシカ」にそっくりなヒロインが、かわいくすら見えてくる。
ただ、ラストは観念的で、やや意外性に欠けたかな。
「夕凪の街桜の国」
(こうの史代 著/双葉社)
んー、すごいマンガです。完成度、いわば「漫力」がすごい。
こういうのに出会うと、ドキドキする。
読んでいながら感想をサボっていた本を記録する、読書メモ。
「魍魎の匣(文庫版)」
(京極夏彦 著/講談社文庫)
以前読んだ「姑獲鳥の夏」に続く、京極堂シリーズ第2作。
もしかしてそうなのか? と思っていたら、やっぱりそうだった! という、いわば反則技。
…とはいえ、なにしろディテールが凝りに凝っているので、悪い意味での「だまされた」的不快感はない。さすがである。
「もやしもん(1~4)」
(石川雅之 著/講談社 イブニングKC)
各所で話題の“菌”マンガ。
菌の姿を肉眼で見る能力を持つ主人公…お、SFじゃん! ワンダーじゃん! と、久しぶりに興奮。
ただ、途中から展開が落ち着いてしまって、キャンパスコメディ調になってしまっているのは、ちょっと面白くないな~。今後に期待。
「弁護士のくず(1~4)」
(井浦秀夫 著/小学館 ビッグコミックス)
内容の“重さ”には似つかわしくないような、ライトな絵の雰囲気が好き。
話も面白いんだけど…主人公が、だんだん“くず”というよりは普通に”いい人”になってっちゃうのが残念。まあ話の進行上、しょうがないといえばしょうがないんだけどね。
それにしても、内容が「離婚」「遺産」あたりに偏っているのがリアル。実際の弁護士の仕事も、そういうのがメインなんだろうなー。
「トンデモWeb業界 Webサイトはこうして作られる」
(小田原貴樹 著/ ソフトバンククリエイティブ)
Webサイト制作を生業とする著者による、業界内幕本。
類書多数だと思うが…たまたま読んだ時期が時期で、ちょっと身につまされたり、考えさせられたりしてしまった。
新しい業界ってのは、いろいろ大変だ。
「プ~ねこ(1~2)」
(北道正幸 著/講談社 アフタヌーンKC)
ギャグは好き嫌いがあると思うけど、とにかく猫の描き方が抜群にうまい。それだけで手元に置く価値あり。
「インストール」
(綿矢りさ 著/河出文庫)
…を、今さら読んでみました。
文章は非常に読みやすく、かといって没個性というわけでもなく、とにかくうまいなーと思う。
ただ、現役女子高生(当時)が描いた主人公の女子高生キャラクターに、リアリティを感じられないのはなぜだろう。私の方の問題か?
「puzzle―パズル」
(恩田陸 著/祥伝社文庫)
「軍艦島」という舞台装置に頼りすぎのきらいあり。ミステリーとしては、凡作だと思う。
あと、一冊で出すには枚数が足りないのでは? 本の厚みが薄いのはまあいいとしても、1ページあたりの文字数だって普通の文庫本の2/3くらいしかない。これって短編か、多く見積もって中編の分量でしょ。
読んでいながら感想を書いていなかった本が、ずいぶんたまってしまった。
ので、とりあえず読書メモ。
「アナタの知らない裏ハローワーク」
(青柳直弥 著/コアマガジン)
ヤミ金業者・私立探偵・競馬予想会社etc…合法と違法の狭間で稼ぐ「裏」の仕事を紹介。
類書多数のジャンルだが、伝聞・憶測に頼らず著者自らの取材によると思われる内容が好感。
“物干し竿売り”についても、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」よりかなりシビアで読み応えあり。
「野ブタ。をプロデュース」
(白岩玄 著/河出書房新社)
行間から漂う、なんともいえない“青臭さ”。こりゃー読むのは大変だと思っていたら、「野ブタ」登場のあたりから俄然面白くなってくる。特にラストは好き。
同原作のTVドラマは見てはいないが、聞けば「野ブタ」を女の子が演じているとのこと。それじゃ、原作の魅力であるシニカルさが生かされないんじゃないかなあ…
「邪馬台国はどこですか?」
(鯨統一郎 著/東京創元社)
酒場で男女が語り合ううちに、歴史上の大きな謎に答が…? という趣向の、いわば“安楽椅子歴史ミステリ”。
軽い文体に惑わされると、重厚な推理に裏打ちされた意外な結論にビックリ! という仕掛けである。
姉妹編「新・世界の七不思議」もオススメ。
「猫の不完全な飼い方」
(城崎哲 著/太田出版)
よくあるペット入門書のような、血統書猫のグラビアページなどは皆無。ノラ猫を拾って育てた著者による、ドキュメンタリー&実践的猫の飼い方マニュアルである。
その方法が100%正しいとも思えないが、自身の失敗や反省も包み隠さず書かれているところは好感が持てる。
「ハサミ男」
(殊能将之 著/講談社文庫)
猟奇殺人犯「ハサミ男」が探偵役? となる長編ミステリ。
文庫版を購入したのは、映画化決定時。オビの「だれもが映像化は不可能だと思っていた。」という文句自体が、すでにミスディレクション…
面白かった! かなり好き。意外とグロテスクな描写は少ないので、そういうのが苦手な私でも大丈夫だったよ。
「NHKにようこそ!」
(滝本竜彦 著/角川文庫)
タイトルセンスが秀逸(だから手に取ったんだけど)、内容もほぼ「ひきこもり」というワンテーマ・ワンエピソードだけで一冊分書ける構成力はスゴイと思うけど…
正直、あまり楽しめませんでした。
「交通事故示談屋」
(吉田透 著/彩図社)
交通事故とその示談交渉についての赤裸々な実態と対策マニュアル。
著者は交通事故の示談代行を行っている現役の損害保険代理店開業者。職業ライターではないだけに、文章はヘタで読みづらいんだけど、その分内容は迫力あり。
かねてより予告しておりましたカクテル&BARコミックの単行本が、
いよいよ発売されます!
明日18日~19日には、書店店頭に並ぶはずです。
原田和子 著 / 谷豊 画
[超入門]カクテル&バー講座
今宵、最後の一杯 ~One For The Road~
発行 PHP研究所
詳しくはこちらで↓

http://www.bar-onefortheroad.com/ →Bookコーナー
毎日新聞による「毎日検定バンク」ホームページ、国や各種団体が主催する検定に関する情報が掲載されているんだけど、その中で「おもしろ検定」という企画が行われているんだよね。
たとえば「焼肉検定」とか。
そして、この11月3日よりスタートしたのが「漫画検定」。
「目指せ!まんが博士!」というコピーにつられ、さっそ〈初級〉に挑戦してみました。
(なお〈中・上級〉は、12月以降開催の予定とか)
…で、いきなり結果から。
25問中18問正解で残念ながら不合格となりました。
合格圏内(正解率80%)まであと2問。
いったい何がいけなかったのか…と、答え合わせを見てみると。
意外と、「サラリーマン金太郎」「ハッピー・マニア」など、読んだことがないマンガに関する問題を正解している。
うろ覚えで、適当な答えを選択しただけなのに…もちろんマグレだけど、宣伝や紹介で、作品内容がある程度頭に残ってるってのもあるな。
メディアの力、恐るべし。
一方、これは間違っちゃいけなかったという問題が…
Q 単行本の総巻数が、もっとも多い作品は何?
●こちら葛飾区亀有公園前派出所 ●ゴルゴ13 ●あぶさんQ もっとも長い年月にわたって連載が続いた(続いている)作品は何?
●こちら葛飾区亀有公園前派出所 ●ゴルゴ13 ●あぶさん
…というわけで、なかなか楽しめる「漫画検定」。
あなたも「目指せ!まんが博士!」
スポーツセンターのプール、祝日なので混むかと思いきや、そうでもなかった。時間が遅かったおかげかな。
とはいえ、平日の日中よりはだいぶ多いけど。
さて、私の水泳指南役として選んだのが…平井伯昌著「知識ゼロからのスイミング入門」という本。
平井伯昌といえば、アテネ五輪金メダリスト・北島康介選手のコーチとして有名だ。そういうミーハーなポイントは、ぜひ押さえておきたい。
帯に「我流の泳ぎを修正すれば、1000mはラクラククリア!」とあるので、その1000mを目標にしてみよう。
1000m…遠いな…
今回の水泳覚え書
■クロールは、ゆっくり泳いだときの方が息継ぎが難しい。なぜだ?
■更衣室に冷房が入っているのは、この時期どうかと思う
■でもツマがドライヤーを買ってくれたので、これで帰り道は寒くないぞ
Amazon-Link…幻冬舎「知識ゼロからのスイミング入門」
携帯配信オリジナルとして仕事を続けておりました
カクテル&BARコミック「One For The Road~今宵、最後の一杯」。
その単行本が、ついに出版されることになりました!
| 原田和子 著 / 谷豊 画 [超入門]カクテル&バー講座 今宵、最後の一杯~One For The Road~ 発行 PHP研究所 |
11月中旬、全国書店で発売予定。
詳細は公式ホームページにて↓

http://www.bar-onefortheroad.com/
爆笑問題・太田光による「固いテーマ漫才本」の一冊。
近代以降、日本が体験してきた戦争史のダイジェストとなっている。
北朝鮮情勢などが緊張を増す昨今、「日本」と「戦争」の大雑把な関係を知るきっかけという点では、好著だと感じた。
…ただ正直なところ、ネタはあまり面白くないですが。
Amazon-Link…幻冬舎「爆笑問題の戦争論―日本史原論」
仕事柄―プラス色々あって―著作権というものに、大変興味を抱くこの頃である。
といっても、そんなにコ難しい話じゃない。
「ウエスト・サイド・ストーリー」は「ロミオとジュリエット」の盗作?
あるいは、「ジャングル大帝」と「ライオン・キング」の関係は?
…ほら、誰もが一度は気になったことがあるトピックでしょ?
そんなテーマが取り上げられているのが、今回読んだ本、タイトルはズバリ「著作権とは何か」。
読めば、著作権とはいったい何なのか、ズバリわかる…わけではなくて、実は著作権とはよくわからないものなのだ、ということがわかる本なのであった。
でも考えてみれば、それってスゴイことだよね。
Amazon-Link…集英社新書「著作権とは何か―文化と創造のゆくえ」
うん、やっぱスゴイ。
前作?の「失踪日記」もそうだったけど、とにかく自分の体験を一度客観視した上で、エンターテイメントとして再構成する…その「漫画という表現形式に対する総合的能力」、略して「漫力(まんりき)」の高さが、やっぱスゴイ。
最近読んだ中では、赤羽みちえさんの「ありがとう」に、同じ漫力の高さを感じた。
漫力はジャンルを問わないんだな。
とかなんとか、「漫力」なんて妙な言葉を普通に使ってるけど、実際これがヨソでも通じるかどうかについては責任もてませんので、念のため。
Amazon-Link…角川書店「うつうつひでお日記」
Amazon-Link…イースト・プレス「失踪日記」
Amazon-Link…秋田書店「ありがとう~脳梗塞、家族が支えた闘病と介護(1)」
私もマンガを連載している、携帯配信オリジナルコミック「ビッグバーン」。
そのオフィシャルホームページが、このほど正式オープン!!
(というか、私もこの企画に深く関わっているのですが)
ファンなら見てビックリ!? の配信予定作品の紹介もあります。
ぜひ一度ご覧ください!
先日6月13日、指揮者の岩城宏之氏が亡くなったそうです。
私はクラシック音楽には疎いのですが…むしろ疎いからこそ、氏のエッセイは面白く読み、また個人的な仕事(小説コナン「殺人交響曲」)でも大いに参考にさせていただきました。
ご冥福をお祈りします。
5月26日・米科学誌サイエンス電子版に、英セントアンドリュース大のレオンハルト教授らによる「物体を見えなくする素材の開発は可能」という論文が発表された。
小説「ハリー・ポッター」に登場する「透明マント」の実現も、夢ではなさそう…とのこと。
(2006.5.26 読売新聞 YOMIURI ONLINE の記事はこちら)
「透明マント」から私が連想したのは「ドラえもん」のヒミツ道具だったが、今時はやっぱ「ハリー・ポッター」ってことなんだな。
まあ、いずれにせよ…記事の結びは、それほど牧歌的ではない。
透明マントが実現すれば軍事技術として利用できるため、研究は米国防総省が支援している。
先日、某駅ビル内のちょっと大きな本屋で、店の外まで人の行列。
いくら週末とはいえ、会計待ちの客にしては多すぎる…そう思って列の先頭を伺ってみると、そこでは作家・石田衣良氏のサイン会が行われていたのであった。なるほど。
見るともなしに、ぼんやりながめる。
おおむね若い女性が中心の客たちは、手にした本に石田氏からサインをもらうと、そのまま氏と並び、店員に託したケータイカメラに向かって笑顔でピースサイン…
かつて、私も行ったりしてたころの作家サイン会では、並んで写真という光景など、あまり見られなかったような気がする。
これもカメラ付き携帯電話による、一億総デジカメ持ち歩き時代ならではの現象か。
…もちろん、テレビにもよく登場するタレント性の強い作家のサイン会だ、ということもあるだろうけどね。
かねてからの予告通り、ケータイ配信オリジナルコミック「月刊BigBurn」がVodafone携帯電話でもご覧いただけるようになりました!
■Vodafone携帯電話(3G機)アクセス方法
【Vodafone live!】
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→【書籍・コミック・写真集】
→【電子コミック】
→【月刊ビッグバーン】
Vodafone版は、au版よりも高画質だそうです…私はauなので、確認できない。残念!
では念のため、au携帯電話の方も再度…
■au携帯電話(WIN機)アクセス方法
【EZweb】
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→【電子書籍】
→【コミック】
→【月刊ビッグバーン】

ところで、原作・原田和子/作画・谷豊で「月刊BigBurn」に連載中のBarコミック、
「One For The Road ~今宵、最後の一杯」。
この5月1日配信の第4回から、全てのコマをケータイ向けにレイアウトし直してみました。
これまでと比較してかなり読みやすく、またケータイコミックならではの効果もよりよく発揮されていると思います。
期待してご覧ください!

240×260ドット…これからはこの土俵で勝負。
意外と手ごわかったり。
この手の本は他にも数多く出ており、私もいくつか目を通したことがある。
だが、たいがいは六法全書のまる写しだったり、あるいは難解な専門用語ばかりで何が書いてあるのかさっぱりわからなかったり…
私が知りたいのは、もっと簡単なことなのに…と思っていたところ、出会ったのが本書である。
何しろ、圧倒的なわかりやすさ!
主として「ディズニー」を目の敵に…いや、引き合いに出しては、ケースバイケースで、ズバリ合法違法を解説。
例が具体的なので、わかりやすいという以上に、とにかく読んでいて面白い。
著者は法律の専門家ではなく、「もともとはディズニーのファンサイトを運営していたが、その際に、ディズニー社と肖像権や著作権をめぐってやり取り」したという、いわば「普通の人」。
だからこそ、「著作権」などという特殊な概念に対する感覚が、我々と同じなのだ。
もちろん、著者が法律のシロウトだからといって、中身が薄っぺら、などということはない。むしろ確かで、しかも「濃い」。
専門家の監修もさることながら、事前に著者主催のホームページで充分なフィードバックが行われていることが、内容を濃くしているのだ。
ホームページやブログを主催する誰もが、一度は目を通しておくべき良書だと思う。
Amazon-Link…翔泳社『「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック』
現在発売中の monoモノ・マガジン 5月2日号 に、「月刊BigBurn」を紹介する記事が見開きで掲載!
「BigBurn」編集責任者・田中誠一.氏が、自らケータイコミックの面白さをわかりやすくも熱く語っておられます。
「なるほど、こんな新しい表現が!」と、その仕事をしている私ですら、目からウロコ…
機会があれば、ぜひご覧ください!
自費出版大手「碧天舎」が経営の行き詰まりから倒産し、申し込んでいた執筆者約250人の本が出版できなくなった。
執筆者が同社に支払った数十~百数十万円の出版費用も返金の可能性は低く、「だまされた」と怒りの声が上がっている。
(2006.4.12 読売新聞 YOMIURI ONLINE の記事はこちら)
「自分の本を出したい」という心理につけ込み、「我が社と共同で出版しませんか」と強引かつ詐欺まがいな勧誘商法で問題となっていた、いわゆる「共同出版」業者。
そんな大手の一社が、ついに倒産ということになったそうだ。
同業者間の競争激化、及びの批判の声の高まりによる売り上げ低下が原因かと思われる。
この「碧天舎」ではないが、私もかつて、ある共同出版業者から勧誘電話を受けたことがあった。
「すばらしい作品」「ぜひ世に出したい」とかなんとか、巧みなセールストークで持ち上げ、いざ出版の話になると100万からの金が必要だという。
その優しげな女性の声は、確かに甘美な誘惑…
だが、私はこれでも出版関係の仕事についてるわけだし、同人誌印刷・出版の経験だってある。
向こうの出版計画に多くの矛盾があることはすぐにわかったので、その旨伝えると、さすがに勧誘は止んだわけだが…
このニュースをきっかけに、悪質な共同出版業者に引っかかる人が減ればいいと思う。
と同時に、出版不況の折、良心的な印刷・出版会社に風評被害が出ないことを切に願う。
私も仕事をしておりますネット配信コミック「月刊BigBurn」の、PC配信サービスが停止されるそうです。
公式HPの「お知らせ」によれば…
(「月刊BigBurn」は)「携帯電話の画面で見るための漫画」をコンセプトに制作されている為、PC版と携帯版との表現上(作品閲覧効果)のギャップが広がってしまいました。このことにより、PC版ではメッセージが伝わりにくい作品となり、あらたに、PC版閲覧での著作権保護の問題も浮上してまいりました。
(中略)
作品の品質向上のため、そして、携帯コミックのパイオニアとして、月刊ビックバーンはVol.3(4月号)でPC版を廃止する運びとなりました。
とはいえ、現在の au に加えて、5月からは Vodafone でも配信開始が決定。
この勢いで、次はぜひ docomo も!
一般に、飼い猫は洗う必要がないということになっている。
そうはいっても、毛はどことなく油っぽく、爪も汚れて黒くなり…
そこで我が家では、抜け毛対策も兼ねて、少なくとも換毛期ぐらいには猫を洗うことに決めている。
…というようなエピソードを今回描きました、「ねこはまり道」が好評連載中!
ベネッセ刊「ねこのきもち」5月号は、間もなく発売です。

↑今回のマンガで、ボツにしたひとコマ。
シャワー直前、嫌がるむく…協力しろったって、そりゃ無理だ。
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
ごくわかりやすい話で、最後まで面白く読めた一冊。
ふたりの主人公を交互に描くというスタイルに、序盤は若干混乱する部分もあったが…まあそれは、大した問題でもない。
ラストは予定調和で、とりあえず気持ちよかった。
確かに映画化向けかも。キャスティングに少々疑問は残るが。(特にヒロイン役の年齢設定)
とはいえ…
役所の杓子定規的描写は「となり町戦争」(三崎亜記)の方がはるかにリアリティがあったし、(スーパーではないが)中小企業の置かれた厳しい状況という面では、奥田英朗の「最悪」に数段上の凄みがあった。
その点、本作は食い足りなかったな。
Amazon-Link…小学館「県庁の星」
Amazon-Link…集英社「となり町戦争」 / 講談社文庫「最悪」
ノンフィクションライター・大泉実成の新刊。
前に読んだ「消えたマンガ家」が面白かったので、手に取った次第である。
大泉ノンフィクションの醍醐味は、なんといっても足で稼いだフィールドワーク・レポート。
本著でも「萌えゲーム」を体験する章は、さすがに面白い。
特に「テーブルトークRPG」実践編は、それをやってみたこともない私にも魅力の一端が感じられるほど。
一方で、「ライトノベル」「マンガ」「アニメ」の分析は今ひとつ…
机上の抽象論から、抜け出せていないんじゃないかな。
それはそうと、この「萌え」談義…サブカル系有名人の間で、同時多発的に起こっているようだ。
気づいただけでも、岡田斗司夫・唐沢俊一・竹熊健太郎といったあたりが、「『萌え』とは何か」といったテーマを熱く語っていた。
皆一様に「自分に『萌え』はわからないんだけど」という主旨の前置きからはじめるのが、ちょっと笑える。
Amazon-Link…講談社「萌えの研究」
どーも最近は生活がバタバタしていて、重厚な長編小説など、読もうという気がなかなか起こらない。
勢い、軽いエッセイやトリビアもの、この手のノウハウ本に手を出すことになるのだが…
まあ、頭を休めるぐらいの役には立つ。
書いてあることは…「ねえ、知ってる?」と、飲み屋で披露するのにちょうどいいレベルかな。
Amazon-Link…幻冬舎「おりこうさん おばかさんのお金の使い方」
確定申告の時期ということで、同業者の間で評判のいい関連本2冊に目を通してみた。
「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」(きたみりゅうじ著・日本実業出版社) /AmazonLink
「日本一わかりやすいフリーのための確定申告ガイド」(はにわきみこ著・情報センター出版局) /AmazonLink
一般の個人事業主向け解説書ではページが割かれている「仕入」だの「在庫」だのといった項目はざっくりカット、いわゆる「フリー」と呼ばれる職業向けに特化した本である。
特に「フリーランス~」の方は、脱サラしてフリーライターとなった著者と覆面税理士の対談という趣向で、かなり「ぶっちゃけた」内容。
実務面ではそれほど役に立たないものの、単純に読み物として面白かった。
それにしても、両者、というよりこの手の本に共通しているのは…申告は「白」ではなく「青」でやれ、というススメ。
そりゃー、メリットはわかるけど…ここまで強く言われると、勘ぐりたくなる。
会計ソフトメーカーの回し者? とかね。
好評につき第2弾!
「小説 名探偵コナン 殺人交響曲」(小学館・少年サンデーコミックススペシャル)
が、ついに発売されました。
今回ももちろん、原作コミックやTVアニメでは見られないオリジナルストーリー!
![]() | 小説 名探偵コナン 殺人交響曲(シンフォニー) 原作 青山剛昌 小説・本文イラスト 谷豊 新設された「杯戸音楽劇場」の |
今回は本格ミステリー風味?
前作とはまた違った「小説コナン」の魅力を、ぜひ!
まだお読みになっていない方、前作「甲州埋蔵金伝説」もよろしくお願いします。
Amazon-Link…小学館「小説 名探偵コナン 殺人交響曲」
Amazon-Link…小学館「小説 名探偵コナン 甲州埋蔵金伝説」
(2006.2.17 記事改訂)
![]() |
インターネット&携帯電話配信 オリジナルコミック誌 「月刊BigBurn」 本日より配信開始!! 原作・原田和子 作画・谷豊 「One For The Road ~今宵、最後の一杯」 連載もスタートです! |
■au携帯電話(WIN機)アクセス方法
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(5月1日より、vodafone携帯電話でも配信開始!
Vodafone版は、au版よりも高画質だそうです…私はauなので確認できない。残念。
なおPC版は、2006.4 をもって配信を停止しております)
石渡治さんの「GREEN FIELD」よかったです!
すっげー気合い入ってました。
もちろん、「One For The Road」もよろしくね!
(2006.5.1 記事改訂)

2月9日よりau携帯電話にて配信されるwebコミック誌「月刊 Big Burn」にて、原作者・原田和子さんとコンビを組んで「One For The Road ~今宵、最後の一杯」というマンガを連載することになりました。
| どこかにあるBAR「One For The Road」を舞台に、 物静かなマスターがあなたの心を癒します… |
なお、知人Tさんこと「編集責任者」田中誠一.氏による、ケータイ配信初のオリジナルコミック「月刊 Big Burn」。
石渡治を始めとして、田中誠一.+幸野武史/仲久晃央+秋月めぐる/中山ラマダ/瑞居幼子/吉崎凪etc、創刊2号からは、てしろぎたかし/なかはらももた/流星光らを予定する豪華執筆陣!(敬称略)
読み応えあること、間違いなし!
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5月1日より、vodafone携帯電話でも配信開始!
Vodafone版は、au版よりも高画質だそうです…私はauなので確認できない。残念。
(なおPC版は、2006.4 をもって配信を停止しております)
(2006.5.1 記事改訂)
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
著者による「競馬シリーズ」長編第37作目である。
シリーズといっても、登場人物や舞台が共通しているわけでもなく、強いていえば毎回、モチーフに競馬が使われていることぐらい。
その「競馬」色も、回を追うごとに薄くなっていて…今作では主人公である気象予報士が、レース当日の天気を気にする競馬調教師にアドバイスをしている、ぐらいの関わりでしかないのだけれど。
さて、シリーズもこれだけ数を重ねていると、いわば「伝統芸」のようなもの。
あるレベルは確実にクリアしているし、安心して楽しむことができる。
常に新しいテーマを取り入れようとする著者の試みも、まあうまくいってるかどうかはともかく、好感は持てるし…
とはいえ、マンネリといえばマンネリかな。かつての筆の勢いは、さすがにない。
もしこの著者に興味を持たれた向きには、ぜひシリーズ初期の作品をお薦めしたい。
特に「大穴」は必読の傑作。はっきりいって、泣けます。
Amazon-Link…ハヤカワ文庫HM「烈風」 「大穴」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
オゾンホールの拡大を食い止めるため、散布される新発明の化学物質。だがそれには、「夕焼けが消えてしまう」という副作用があった―
―という、基本アイデアは抜群。
ただ、そのアイデアにリアリティを持たせるための道具立てに、目新しさがないというか…素材をそのまんま皿の上にのせて出している感じで、もうちょっと処理に工夫があれば、もっと面白くなりそう。
そもそも、著者が得意としているのは、いわゆる「ホラー」分野のようだ。
よって、ミステリあるいはSF的展開を期待すると、やや肩すかし…
最初からそのつもりで読めば、悪い作品ではないとは思うんだけどね。
Amazon-Link…角川書店「さよならの空」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
しかしまー、どうしてこう金の話というのは面白いのか。
幽霊(生霊?)となった主人公を案内役に、各業種の金銭的実情を暴き出すという趣向である。
著者のフィールドだけに、「マンガ雑誌」と「同人誌」のエピソードはさすが。
そのほかの話は抽象的かつ情緒的で、作品としてはよく出来ていると思うが、「金の話」面での内容はやや薄めで残念。
まあ、あまり具体的には書けない事情が、あったりもするんだろうなー。
Amazon-Link…Beam comix「銭」(1) (2) (3) 以下続刊
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
タイトルの通り、大戦末期の秘密兵器の謎から始まって、謎のアイドル、謎の殺し屋、謎の自殺、謎の政界黒幕…と、盛りだくさんな舞台装置の割に、実際には主人公の中年男があくせく駆け回るばかりの、かなりスケールの小さな展開。
10年以上前の作品とあってか、今となってはやや陳腐な設定もあったり。
しかも、話が進むにつれ、増してくるドタバタ感…落としどころはどこか、と思いきや。
ここまでシンプル&予定調和なラストだと、いっそ気持ちいい。
スラップスティックで、ラストはすとんとオチる…どこかで味わったカンジだと思ったら、著者は新潮小説新人賞受賞時、筒井康隆に高い評価を受けたという話。
あー、なるほど。わかる気がする。
Amazon-Link…創元推理文庫「ゲッベルスの贈り物」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
映画化もされ、話題ということで、未読だった京極夏彦を読んでみた。
すごい。
何がすごいって…
メインの「探偵役」以外に、別の探偵が出てくるのがすごい。
それも、金田一における等々力警部のようなマヌケな役回りではなく、それはそれで名探偵なのがすごい。
なのに、「探偵役」はそのサブ探偵を遙かに凌駕する「超」探偵であるのがすごい。
「ワトソン役」が、事件と深く関わってしまっているのもすごい。
それも、こっちが考えるよりもずーと深く関わっていて、この物語のいわば「主人公」であるのがすごい。
さらに…ミステリなのかホラーなのかオカルトなのか、ジャンルを越えてしまっているのがすごい。
古典ミステリ的解釈でいえば、ほんの一言で終わってしまうトリックに、これだけの説得力を持たせてしまう「力業」がすごい。
いやー、すごかった。
ただ、気になるのは…1作目がこう「すごい」話なのはいいとして、2作目以降、シリーズとしてはどんな感じで進めているのだろうか?
読んでみりゃわかるか。
Amazon-Link…講談社文庫「姑獲鳥の夏」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦…。
(講談社文庫版・内容紹介より)
全てが「バラバラ殺人」をテーマとした短編集。
ただ…読んでいて、それほど凄惨な印象は受けないのは、幸いなところだ。
収められた作品のほとんどが、人から話を聞いた探偵役が事件を推理する、いわゆる「安楽椅子探偵」形式。よって、死体の状態はあくまでデータとして示され、胸の悪くなるような具体的描写は最小限にとどめられている。
もちろん、荒唐無稽な設定が現実感を希薄にしている、ということもあるけど。
作中、探偵役によって常に問題とされるのが「Why(なぜ)」。「Who(誰)」でもなく「How(どうやって)」でもないところが、著者のこだわりである。
文庫版あとがきで著者自ら曰く「一歩間違えればギャグだけど、ぎりぎりシリアスに踏みとどまっている」はずが「ギャグそのもの」になってしまった…かもしれない、ミステリー短編集。
そういった感じが好きな方なら、楽しめると思う。
最終章には、いかにも「新本格」らしい仕掛けが施してあるしね。
Amazon-Link…講談社文庫「解体諸因」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
基本的なプロットは、帯にあるとおり「身代金ゼロ! せしめる金は5億円!」。
そこに絡んでくる設定が、「代理母」「児童虐待」「オンライントレーディング」「ネットクラッカー」「ES細胞による美容整形」「老人遺棄」「サヴァン症候群」etcetc…。
とまあ、これでもかというくらい、今ふうのキーワードが詰めこまれているが…何しろ、浅い。
何でもかんでも載っている通信販売のカタログみたいで、リアリティも何もありゃしない。
巻末の参考文献リストはフィクションが並んでるし、作中で例に引かれるのは、大ヒットしたハリウッド映画くらい。
どうせならテーマを絞って、もうちょっと勉強すればいいのに…と思う。
それでも何とか読めてしまうのは、少なくとも「子を思う母の気持ち」だけは、ちゃんと描かれているから。
その点だけは、女性である著者の、理解が深いあたりなのだろう。
前に読んだ「逃亡作法」(東山彰良)も、まあそれなりには楽しめたものの、あまり感心しなかったし…どうも私は「『このミス』大賞」とは相性が悪いのかもしれないな。
Amazon-Link…宝島社文庫 「パーフェクト・プラン」 「逃亡作法」

ベネッセ刊「ねこのきもち」という雑誌で、「ねこはまり道」というマンガ&エッセイを連載することになりました。
私が猫にハマっていく過程を、ホノボノ&セキララに描いています。
当初はもっとこんな
ウサンクサイ感じのキャラクターでいこうと思っていたのですが、版元に難色を示されてしまいました。残念…
「ねこのきもち」は郵送による定期購読オンリーの雑誌で(つまり、本屋さんにはおいてません)、マンガが載っているのは付録の「プレゼント新聞」というペーパー。
しかも隔月というか、不定期な掲載なので、ぜひ読んで! とはなかなか言いづらいのですが…
もし見かけましたら、よろしくお願いします。
「ねこはまり道」は…6月上旬~8月上旬発売号までは毎月掲載、
以降は、偶数月上旬発売の号に掲載の予定です。
(2005.8.12 記事改訂)
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
ある日「僕」の元に、「となり町との戦争」の知らせが届いた。
しかし、銃砲の音もなければ爆発の光もなく、戦争の気配すら感じることはできない。それでも、刻一刻と戦況は動いている―?
町役場から「敵地査察」の任務を受けた「僕」は、何の現実感もないまま「戦場」へと足を踏み入れた…。
なんというか…終始、霧の中を歩いているような、つかみどころのない小説だ。
そんな中、唯一にして圧倒的なリアリティ―それが、「お役所的なモノ」。
町役場発行の広報の、片隅に記載された「戦死者報告」。
主人公の元に送られてきた「戦時特別偵察業務従事者の任命について」なる書類。
「となり町戦争推進分室業務分担表」「敵地潜入時における緊急時行動マニュアル」etc…。
また、町役場における戦争の「担当者」「主査」「課長」。
「予算」「外注」「俸給」「経費」etc…。
物語の中盤、主人公はついに戦争「らしき何か」に巻き込まれる。
緊張、そして切迫。危機? …だが、そんな状況下にあっても、やはり実感は希薄。ただ全てが「お役所的」に処理されていくのであった。
著者が描きたかったのは、「お役所的なモノ」を通じた「戦争」のリアル? あるいは逆に、「戦争」を通じた「お役所的なモノ」のリアルか。
両方か、もしくは、いずれでもないのか…。
答えは、読者自身に委ねられている。
Amazon-Link…集英社「となり町戦争」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
女子大生会計士「萌」こと藤原萌実が、新米会計士「カッキー」こと柿本一麻とともに、監査先で出くわす奇妙な事件を、次々に解決!
とまあ、そういう連作短編集なんだけど…正直、小説としての出来はどうかと思う。
主人公の「女子大生会計士」という設定におけるリアリティは皆無だし(何しろ作中、主人公が大学生であるという具体的描写は、全くといっていいほどないのだ)、そもそも必然性が感じられない。なんかもう、ただ「女子大生」ってだけ。
ワトソン役にしたって、どんな人物像なのかはっきりしない。だいたい、容姿が思い浮かばない。これで主人公と恋仲になるとしたら、あまりに説得力なさすぎる。
ストーリーも、なんだか事件のダイジェストって感じで、細部の書きこみがあまりに希薄。
これじゃあ、キャラが立たないよなぁ。
…ただし。以上の批判は、あくまで本書を「小説」として見た場合の話。
著者自身が文庫版あとがきで述べている―文庫化にあたって、「ビジネス書」ではなく「文芸書」という扱いになって驚いた、と。
本書を「会計入門書」とすると、別の側面が見えてくる。
扱われているテーマは実に多彩だ。簿外入金・架空経費・債務保証・固定資産・特別目的会社・インサイダー取引・棚卸しetc…。
読めば、「会計監査」とはいったい何をどうすることなのか、よーく分かるという仕掛け。
それこそが、現役の会計士である著者の狙いなのだ。
ただ、「ビジネス書」とはいいながら、回を追うごとに著者にも「色気」が出てきたようだ。
もし続刊があるとしたら、そのときはより「小説」的な展開が見られるのか…微妙な興味をもって注目する次第。
Amazon-Link…角川文庫「女子大生会計士の事件簿」(DX.1) (DX.2)
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
秘密兵器を搭載した戦闘艦が、たった一隻で、強大な敵に決死の戦いを挑む…こう聞いて我々の世代が思い浮かべる作品といえば、「さらば宇宙戦艦ヤマト」だ。
確かに、(誤解を恐れずにいえば)両者の筋立ては似ていないこともない。
(もうひとつ誤解を恐れずにいうならば、著者・福井晴敏もいわゆる「ヤマト世代」。多少は、意識した可能性もあるのかも?)
だが、決定的に違うのは…「さらば宇宙戦艦ヤマト」のテーマが「美しき特攻=ファンタジー」であるならば、「終戦のローレライ」では逆に、「特攻は美しくない=リアル」が剥き出しに描写されている、という点である。
「何のために生き、あるいは何のために死ぬのか」…エピローグというにはボリュームのある「終章」で描かれるそれは、おとぎ話の「めでたし、めでたし」の、その後の物語なのであった。
…とまあ、戯れ言はともかく。
ものすごく読みがいのある、重厚なエンターテイメントである。
最近読んだ中では、ダントツのヒット! これを読み損ねていたらと思うと…映画公開を機に、手にとってよかった。
未読の方はぜひ! 特に第5章(文庫最終巻)は、読み始めたらもう本を置くことができない。多忙時にはご注意あれ―。
Amazon-Link…講談社文庫「終戦のローレライ」(1) (2) (3) (4)
私こと 谷豊 が書いた小説…
「小説 名探偵コナン 甲州埋蔵金伝説」(小学館・少年サンデーコミックススペシャル)
が、4月6日に発売されました。
コミックやTVアニメとはまた違った、オリジナルストーリーをお楽しみください。
![]() |
小説 名探偵コナン 甲州埋蔵金伝説 原作 青山剛昌 小説・本文イラスト 谷豊 山奥で道に迷ったコナンたちは、 |
自信作です!
面白いです!
ぜひ!!
Amazon-Link…小学館「小説 名探偵コナン 甲州埋蔵金伝説」
(2005.4.7 記事改訂)
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
青年実業家を気取ってはいても、実態はチンピラのパーティー屋。
一流商社マンとはいえ、ムッツリスケベな窓際社員。
崩壊した家族にコンプレックスを抱える、元モデル。
ひょんなことから知り合った3人、25歳の同い年が計画した10億円強奪。
「目指すは完全犯罪…だったのに。」
考えに考えて、完璧な予定を立てたはずなのに、これがちっともうまくいってくれない。
あまりの歯がゆさにイライラしているうちに、いつしかどっぷりと引き込まれる…おなじみ、奥田英朗ワールドである。
3人の主人公たちの描かれ方は、ほぼ同列。
それぞれに魅力的なのだが、中でも感情移入度たっぷりなのが、ムッツリスケベ・サラリーマンの「ミタゾウ」だ。
それなりに優秀な能力がありながら、どうしても「会社」という組織に適合できない…そんな、どこか覚えがあるような「ハミダシ」感。
だからこそ、彼の「成功」を応援したくなるのだ。
ほかの長編「最悪」「邪魔」の退路のない重苦しさからすると、本編はかなり、ライトでユーモラス。
そこは、好みは分かれるところだと思うが…。
一気に読める、おすすめの一冊である。
Amazon-Link…集英社「真夜中のマーチ」
東京・目白の木造アパートで、20年以上もためた古雑誌の重みで床が抜ける、という事故があった。
その雑誌をためていた2階の男性住人は、床と共に下に転落し軽傷。1階住人は事前に天井の異音に気づき、警察に届けようと外出中だったことから、難を逃れたそうだ。
(2005.2.8 毎日新聞 MSN毎日インタラクティブの記事はこちら)
なんとバカな事故を、という方も多いとは思うが…。
私には、とてもヒトゴトとは思えない。
実家にいたころ、本の重みで本棚を壊したことがある。
本を入れるところが足りなくなって、前後2列にしたり、横にしたりして無理やり納めていたら…そこは通販で買った安物の本棚。どうやらキャパシティを越えてしまったらしい。
側板が広がってしまい、棚板を支えることができなくなってしまったのだ。
斜めにかしいだ棚板に、それでも本が落ちもせず並んでいたのは、なかなか不思議な光景だったが…。
この間まで住んでいた賃貸マンションでは、押入れの中板を落としてしまった。
本や雑誌を詰めたコンテナを、押入れの上の段に積み重ねていたのだ。
そのマンションの作りはちょっと変わっていて、押入れの横幅がなぜか普通よりもちょっと広い、2間半ほどもあった。当然、中板も長いわけで、それが重みに耐えられなくなったらしい。
ある日、中板を止めていた釘がゆるみ、ドーンという大きな音と共に落下。
大家さんに修理を依頼する時は、気まずかった…。
本は重く、危険なものだ。注意した方がいい。
なお、ダンボールに詰め込んで持ち上げる時にも、腰に深刻なダメージを与えてくることがあるぞ。気をつけろ!
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このごろは、第何次かのマジック・ブームだそうだ。
マジックといえば、かつては引田天功(この文脈でお分かりになるだろうが、もちろん初代の)の「大脱出」。ちょっと前のMr.マリック「ハンドパワー」。最近では、本格派の前田知洋から手品漫談のマギー審司まで、けっこう喜んで見ていたり…。
というマクラとはあまり関係なく、小説「奇術師」の感想である。
新聞記者アンドルーが受け取った、一冊の本。
それは、20世紀初頭に活躍した、ある奇術師の自伝であった。しかもその奇術師は、アンドルーの祖先だというのである。
子供のころからある「奇妙な感覚」に悩まされ、自分の出生に興味を持っていたアンドルーは、本を送ってきた女性・ケイトと会う。
ケイトから聞かされた、思いがけない話…それは、お互いの祖先が同じ「瞬間移動」を得意演目とし、終生ライバル関係にあった奇術師であったこと。そして…。
ふたりの奇術師が残した手記から浮かび上がる、衝撃の事実とは?
物語は、主に奇術師の手記、あるいは日記という、独白で語られる。
そこには、1900年ごろのイギリスの社会情勢や生活―それも労働階級と貴族階級のライフスタイルが丁寧に描写されており、なかなか興味深い。
あるいはマジックの発達の歴史、ショービジネスの実態といったことが細かく記されていたりと、ノンフィクションとしても読めるほどだ。
そんなリアリティあふれる世界設定の中、物語はどこか霞みがかったような、あいまいな雰囲気を残しながら進んでゆく。
ふたりのライバル奇術師、そして二種類の「瞬間移動」の謎。
その謎に関わるのが、あの発明家ニコラ・テスラとなれば、物語は一気に幻想の色彩を帯びて…。
ミステリーとも、ファンタジーとも、SFともつかぬ本書。
人によっては合わないかもしれないが、私は十分に面白かった。
「メメント」監督による映画化の予定があるそうなので、そちらも期待してみよう。
Amazon-Link…ハヤカワ文庫FT「奇術師」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
例えば「指輪物語」が正統派ファンタジーなら、「ハリー・ポッター」シリーズはファンタジー的ジュブナイル学園物、そして本書「魔法使いハウルと火の悪魔」は、ファンタジー的ティーンズ・ラブストーリーとでもいったところか。
物語は、18歳の少女ソフィーが、魔女の呪いによって老婆に変身させられるところからはじまる。
その姿のままではいられない、と家を出たソフィーは、魔法使いハウルの住む城に家政婦として身を寄せるのだが…このハウルというのが、実にとんでもない人物。
若い女の子の心臓を奪う―つまり、女の子を口説いてその気にさせては、ふってしまうという悪癖の持ち主。ついには、ソフィーの妹までもが、そのターゲットとなる事態に。
また、そのハウルを執拗に探し求める、魔女の目的は…。
こう書くと、いかにも明るいストーリー展開のようだが、さにあらず。
とにかく主人公ソフィーが、「私は長女だから、何をやってもうまくいかない」が口癖の、ネガティブ思考。
特に中盤あたりなど、ちくちくと服を縫っては、愚痴と文句を言うばかり…というシーンばかりが続くような印象だ。話はちっとも動かないし…。
なんだか妙に、気が滅入ってくるような。
ファンタジー小説として、世界設定のディテールは細かく、またちょっとひねった部分もあったりして、なかなか興味深い。
だが、そのあたりの描写も、場合によってはタイクツだったりして…はっきりいえば、読んでいてタルいんだよね。
それが、急に話が進みはじめたと思ったら、謎解きから一気にクライマックス!
張られていた伏線が収束し、解決していくさまは、けっこうカタルシス。
読後感はスッキリだ。
なるほど、中盤のタルさはこのためだったのか! と、ハタとひざを打ったわけだが…それにしても、そのタルいところ、長すぎるんじゃなかろうか。
私はどうやら最後まで行ったけど、人によっては途中でやめることだってあるんじゃないかな。
ちょっと、損してる構成だと思う…そんな一冊であった。
ところで、本書は言うまでもなく、映画「ハウルの動く城」の原作である。
ただし、基本設定や序盤の進行に、共通する部分は見受けられるものの……やはり小説と映画は、別の作品と考えて差し支えなかろう。
ちなみに私は、映画が先で、小説があと、という順番であった。
(映画の感想は、ツマのホームページ・P-mode内「映画なええがな returns」にて)
おかげで、キャラクターのビジュアルイメージは非常にハッキリしていたが…それがいいことなのかどうかは、分からない。
どっちにしても後戻りはできないので、考えても仕方のないことだけど。原作つき映画に共通する問題だな。
Amazon-Link…徳間書店「魔法使いハウルと火の悪魔」
筒井康隆の小説「富豪刑事」を読んだのは、そりゃあもう、ずいぶん前のことだ。
だから、細部の記憶はあいまいだけど、非常に面白かったことはおぼえている。
わりと筒井康隆っぽくない、さわやか?なエンターテインメントだったような記憶が…。
その「富豪刑事」がテレビドラマになったというので、第1回目を見てみることにした。
とはいえ…そのドラマは予告映像からして、原作とは大きな違いがあった。それも、雰囲気とかイメージとかじゃなくて、もっと根本的な…。
つまり、原作の主人公はれっきとした男性。それがドラマでは、なんと深田恭子=深キョン演ずる女性に変わっていたのであった。
果たしてこれは、いかがなものか?
眉にツバをつけつつ、ドラマを見てみると…深キョン、意外と悪くない。
大富豪の孫娘というと、どうかすると嫌味なキャラクターになるところだが、そこを彼女の天然がうまくカバーしている。
なにしろカワイイしね。
だけど…そのほかの登場人物や、設定・演出は、なんだかいただけなかったなあ。
荒唐無稽さを強調しようとする意図なのかもしれないが、どうにも空回りしている感じ。
脚本も、本当なら「富豪刑事深キョン、やるじゃん!」というふうにならなきゃいけないだろうに、結末があれじゃあ…。
笑ったのは、ラストの筒井康隆御大・登場シーンくらいかな。
というわけで、見れば見るほど、原作を読み直したくなるドラマであった。
その原作本は今、残念ながら手元にはない…さっそく注文しなくちゃ。
Amazon-Link…新潮文庫「富豪刑事」
その名前は知らなくとも、「指紋の神様」と呼ばれる人物のことは、耳にしたことがあると思う。
「三億円事件」「よど号ハイジャック事件」「オウム事件」etc…扱った事件は、数知れず。
塚本宇兵・元警視庁鑑識課、警察庁指定の広域技能指導官。
テレビ番組などでも幾度となく取り上げられた、指紋捜査のプロフェッショナルだ。
本書は、その塚本氏の人生を追ったノンフィクションである。
若き日の、刑事課から鑑識課への、本人曰く「不本意な」異動。
ある事件の解決を転機にした、指紋の重要性への目覚め。
数々の事件とのかかわり。フィリピンへの技術指導。
そして、「神様」と呼ばれるまでの道のり…。
平行して描かれる、指紋捜査のノウハウがまた、非常に興味深い。
指紋検出の方法はもちろん、検出されなかった場合の「なぜ検出されないのか?」についての考察。
そして、指紋そのものの研究。パターン化、データ化への苦労。
そんな指紋捜査に対する情熱は、警視庁鑑識研究所長の職を辞した今なお、衰えをしらない。
塚本氏の人生…それは、「人から物へ」―自供中心から、物的証拠重視へと変化する、日本警察の捜査法の歴史でもあるのだった。
Amazon-Link…角川文庫「指紋捜査官」
| フィクション作品の感想について… 「ネタバレ」には注意を払っているつもりですが、 それでも作品の内容に触れてしまうこともあります。 未見・未読の方はご注意ください。 |
本屋の店頭で平積みになっている、話題の一冊である。
発売当時から興味シンシンだったのだが、何しろブ厚いハードカバーの上下巻。値段も高いし場所もとるし、文庫になるまで待とう…という決意も空しく、ついガマンできずに買ってしまった次第。
ルーブル美術館長が、館内で死体で発見された。それも、自らの体でダ・ヴィンチの素描を模し、奇妙なダイイングメッセージを残して…。
解明を託されたのは、宗教象徴学者ラングトンと暗号解読家ソフィー。殺人の容疑をかけられながらも、ふたりは事件の謎、そして「歴史の闇」に立ち向かう。
「モナ・リザ」「最後の晩餐」に隠された秘密。キリスト教最大の暗部…。
一方、その背後から迫る影…果たして、ふたりの運命、そして「歴史の真実」は?
ウワサにたがわず、面白かったヨ!
上巻の半ばくらいからは、最後まで一気に読める感じ。
あらすじや紹介を読むと、コ難しい内容に思えるが、実はそうでもないのが本書のいいところだ。
まず、冒頭のダイイングメッセージを皮切りに、不可解で不気味な謎が提示される。主人公たちがその謎を解くと、次の行き先が示され、そこで新たな謎が提示される…いわばスゴロク的な、シンプルで分かりやすい構成である。
しかも、そのスゴロクのコマとコマが、緊張感あるアクションやチェイス・シーンでつながれているものだから、特に引っかかりもなく、スムーズに読み進むことができるのだ。
とまあ、こう書くと、今度は単純な小説に思えてしまいそうだが、もちろんそうではない。
本書のキモは、やはり提示される謎に対して語られるウンチクである。
ルーブル美術館、レオナルド・ダ・ヴィンチ、数学的暗号、スイス銀行、そしてキリスト教etc…テレビ番組「トリビア」的へーの連続。
つまり、キリスト教圏に住んでいるわけでもなく、またキリスト教に関する歴史的素養のない私のような者が読むのに、ちょうどいいレベルなのだ。
「インディ・ジョーンズ」スタイルの冒険物語に夢中になっているうちに、ヨーロッパ宗教史におけるオカルティックな知識が手に入る…そんな仕掛けである。
とはいいつつ…忘れてはならないのは、本書はあくまで小説だということ。
書いてあることを、すべて鵜呑みにはできなかろう…そこいらあたり、注意が必要なのは言うまでもあるまいが。
というわけで、楽しく読めるおすすめの一冊である。
寝正月のお供にいかが?
ただ…以前読んだ、似たテーマを扱った小説「レックス・ムンディ」(荒俣宏・本書のあとがきも担当)の方が、その時は多少難解に感じたものの、より深くはあったような気がするな。
もう一度、読み直してみよっと。
Amazon-Link…角川書店「ダ・ヴィンチ・コード (上)」「ダ・ヴィンチ・コード (下)」
目を引くタイトル、帯には「幻の魚は、なぜ旅の最終日に釣れてしまうのか!?」という刺激的なコピー。
それと比べて、中身はいたって冷静なトーンの一冊である。
こういった種類の本はたくさん出ているが、ほとんどは評論家などによる、いわば視聴者側の視点から書かれたもののように思う。
だが、本書の著者・今野勉は、番組制作会社・テレビマンユニオンの創設者(現取締役副会長)。
つまり、TV番組の作り手が書いた本なのだ。
それだけに、取り上げられている実例は豊富かつ具体的。
テレビで放送されたドキュメンタリーを中心に、番組の実名はもちろん、撮影状況や、その中で行われた「演出」「虚偽」「捏造」までが克明に記されている。
場合によっては、その番組を担当した制作者本人にまで取材をしているほどだ。
なるほど…これは確かに、TV番組制作の内側にいる人物でなければ書けない本である。
しかも、そんな具体例を挙げながら、著者は「結論」を出そうとはしない。
あくまで、制作者・視聴者がともに考える材料を提供したい、というスタンス。
そりゃあ、著者は制作者側の人間なので、ここまでは―というラインを、なんとなく提示してはいる。
が、それも、さほど押し付けがましくないというか…著者の立場からの懸命な主張が伝わってきて、かえって好感が持てる。
つまり、テレビにおける「虚実」を考える上で、本書は非常に良質な一次情報を集めたテキストとなっているのだ。
ぜひ、一読をおすすめしたい。
Amazon-Link…新潮新書「テレビの嘘を見破る」
短歌集である。
それも、今まで目にしたことのないようなタイプの短歌だ。
新しさって、やっぱりアイデアとセンスだな。
ところで、その新しい短歌とは、いったいどうものかというと…生半可な説明よりも、短歌自体を読んでもらえば、雰囲気はすぐに伝わると思うので。
こちら(http://www.uchu-young.net/sasa/)が、著者・笹公人のオフィシャルウェブサイト。
「SELECTION」として、自薦短歌が20首掲載されています。
この新しい短歌スタイルに触れた人は、たいがい自分でも真似してみたくなるそうだ。
ご多分にもれず、私も一首、詠んでみようと思う。
気がつけば何十年も共に暮らす我が家の三匹猫又となり
Amazon-Link…インフォバーン「念力家族」
日光東照宮というと、江戸時代以降を舞台にしたミステリー・オカルト・ファンタジーで、よくネタ元となるもののひとつ。
将軍家光とか、天海僧正とか…たいがいは、悪役かな。
「大江戸魔法陣」(加門七海)や「QED 東照宮の怨」(高田崇史)といったあたりを、私も面白く読んでいる。
そうして触れる機会も多く、また地理的にも近いわりに、日光東照宮に対する印象は、どこかぼんやりとしたものだ。
小学校のころの遠足で訪れた時の、なんだかキラキラした、赤と金のイメージ。眠り猫と三猿…。
数年前に世界遺産に登録された折には、日光をテーマにしたテレビ番組などもけっこう目にしたものだったが、それでも、ぼんやりとしたイメージがはっきりするにはいたらなかった。
これではいかんと、手に取ったのが本書である。
本書では、日光東照宮造営に関わった三人のプロデューサー、美術・狩野探幽、宗教・南光坊天海、建築・小堀遠州にスポットをあて、東照宮の成り立ちと意味について解説。また、当時の政治状況や日光の歴史的背景なども、多角的に取り上げられている。
なにより、私のようなシロウトにも分かりやすく、興味深く読めるよう、書いてあるというのがいちばんだ。
おかげで、付け焼刃くらいのレベルには、達することができたかも。
日光東照宮のガイドブックとしても、最適な本書。
何かと影響されやすい私も、当然、日光を訪ねてみたくなったが…雑事に追われる毎日、そんな機会はいつあることやら。
Amazon-Link…祥伝社黄金文庫「日光東照宮 隠された真実」
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昔、といってもたかだか10年ほど前のことだが…絶版になった本を探すのは、そりゃあ大変な作業だった。
書店に在庫がなければ、神田か早稲田の古書店街を巡るか、あとは「古書フェア」などのイベントで、目当ての本に出会うという僥倖にでも期待するしかなかったものだ。
しかし今は、ネットというすばらしく便利なものがある。
「インターネット古書店案内」や「日本の古本屋」など、古書専門のサーチエンジンで検索をかければ、たいていの本は手に入ってしまう。もしそこで見つからなくても、個人サイトやオークションなど、それこそ無限の古書を、家にいながらにして探すことができるのだ。
さらに最近では、旧来犬猿の仲だった新刊書店と古書店が、手を組んだりもしているようだ。
「Kinokuniya BookWeb」が、絶版品切れ文庫の専門店「ふるほん文庫やさん」と提携し、古書の取り扱いを始めるというニュースもある。
ますます、便利な世の中である。便利すぎるくらいだ。
心配なのは、財布の中身…絶版書籍の中には、プレミアがついているものだってあるしね。
と、いうわけで。「ミドリガメ症候群」を読んだ。
著者・新井千裕を私が最初に知った時、すでに一部の単行本は入手困難になっていた。
手に入らないものはどうしようもなく、以来、すっかり忘れていたのだが…最近になってふと思い出し、ネットで検索をかけてみたところ、なんと古書の在庫を発見! 「ミドリガメ症候群」をはじめ、数冊を購入した次第である。
新井千裕の小説は、不思議な小説だ。
不思議な世界で、不思議な登場人物が、不思議な物語を紡いでいく。
その特徴はといえば、うーん、なんというか…「言葉遊び」、かな。
説明するのは難しいので、本書から一部引用させていただこう。
ミドリガメ相手にしか喋ることができないという、主人公の「私」。その症状を治そうと「ハーゲンダッツ言語センター」なる研究所を訪れ、所長を名乗る、見た目はかわいらしい女の子に出会うシーンである。
彼女が一方のイスに腰を下ろすと、黙って私を見つめた。私も反対側のイスに腰を下ろした。 やがて咳払いを一つすると、彼女が口を開いた。
「本日は歓迎の心七十パーセント、同情の心二十パーセント、励ましの心十パーセントです。改めてご挨拶を存在させると、ここに存在する私が当センターの親玉です」
私はコレラ患者がエイズ患者を見るような眼差しを彼女に向けた。
「本物の話を存在させると、当センターは大きな過去にすでに今は亡き私のパパがこしらえました。パパは私が発生すると、あっという間にママを亡くし、男手二本で私を育ててくれました。ところがどっこいパパは研究に燃えるタイプだったので、幼い私の面倒を観察することを矢継ぎ早に逃亡させてしまったのです。目も当てられないほど反省したパパは、私のお世話をするロボットを半端じゃない熱意で生産しました。私はそのロボットに手塩にかけられ、入れ知恵をされたのです。(中略)それから現在、当センターの患者は、あなたの独り舞台です。どうか十分にハメをはずしてください」
「そう」
私は膝の上に乗せたカメに向かって言った。
― 「ミドリガメ症候群」新井千裕 より ―
こんな雰囲気にノれるのだったら、あなたも新井千裕が気に入ると思う。
Amazon-Link…扶桑社「ミドリガメ症候群」
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数学というものに最後にかかわったのは高校生のころであるが、その成績たるや、そりゃもう惨憺たる出来であった。
高校生当時、大学受験を控えていた私は、「私立文系」というコースを選択していた。
なぜなら、いちばんラクだからである。何しろそのコースなら、受験勉強に必要なのは、国語・英語・選択科目(私は日本史を選んでいた)の三つだけなのだ。
よって、理系科目の成績が悪くても、「これは受験には関係ないから」と居直ることができてしまうし、周囲も多少は大目に見る。
こうなると人間、怠けられるだけ怠けてしまうもので…試験で通称「赤点」という、とても人様にお見せできないような点数を取ったこともある。
…そんなテイタラクだったにもかかわらず、私は数学が嫌いではない。
すべてが論理のみで構成されている世界…なんだか、カッコイイではないか!
自分ができないからこその、憧れがあるのかもしれないが。
と、いうわけで。「博士の愛した数学」を読んだ。
平凡な家政婦である「私」は、ある老人の世話をすることになった。 その老人は優秀な数学者であったが、17年前の交通事故により、80分しか記憶を維持することができなくなっていた…。
面白かった!
主人公の気持ちが、ちょうど自身の「数学への憧れ」とシンクロする感じ。
そして、淡々と静かに物語が進む中…どこか、張りつめた糸のような緊張感。
…うーむ、やっぱり小説は、アイデア+ディテールだなあ。
本書は「読売文学賞」「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本・本屋大賞」など、すでに数多くの賞を受けているので、今さら大イバリで薦めるのもなんだか気が引けるが…それでもやっぱり、面白いものは面白いので。
未読の方は、ぜひお読みください!
Amazon-Link…新潮社「博士の愛した数式」
ハヤリ? の反米本とか、嫌米本とか、いわばそんな一冊。
だが、なんというか…書いてある内容が、私にとって「ちょうどいい」。
今まで抱いていた、アメリカという国に対するイメージのぼんやりさに、きちっとピントが合う感じなのだ。
著者の近藤康太郎は、朝日新聞社アメリカ特派員であるが、自ら「員数外」というように、何か決まったテーマの取材を担当していたわけではないようだ。
一応はニューヨークに住みつつも、アメリカ全土を「ふらふらと」放浪し、「会社の看板を忘れて」書きためたメモ…それが、本書となったそうである。
そんな著者が書いたものだから、やはり「ちょうどいい」のだ。
日本からの視点、またアメリカにいても固定された視点からでは、一面にしか光が当たらない。
「員数外」で「ふらふらと」するからこそ、見えるものがあるのだと思う。
Amazon-Link…講談社+α新書「朝日新聞記者が書いたアメリカ人「アホ・マヌケ」論」
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単行本を手にした時、私はすでに、前半部分には目を通していた状態であった。
というのも…本書は「スペース」「バック・スペース」という二部構成になっているのだが、うち前半の「スペース」部分は単行本に先立ち、オンライン小説サイト・e-NOVELSにて発表されたものだったのである。
その、オンライン版を読んだ時の感想はといえば…正直、まあまあかな、といったところだった。
作者・加納朋子は、たとえば「殺人」のような大事件の起こらない、いわゆる「日常ミステリ」を得意としている。ストーリーが派手に展開するような小説でないことは、承知の上だ。
「まあまあかな」という、煮え切らない感想を抱いた要因は、そこではない。
「スペース」は、作者が初期から続けているシリーズの新作。だから設定も決まっているし、安心して読めることは確かなんだけど…なんというか、普通のキャラクター物になってしまっているようで、ちょっと物足りなかったのだ。
だが、そう思わせるのも、おそらくは作者の計算のうち。
もちろん、物語は前半部分だけでも完結している…だが、そこにはそうとは分からぬよう、巧妙に張り巡らされた仕掛け。事実に隠された真実。それが、後半「バック・スペース」では明らかになる。
なるほど、こんなところにも「謎」はあったのか!
これなら、待たされただけのことはある。
それにしても、オンライン版から単行本まで4年、シリーズ前作「魔法飛行」からは10年…まあいいか、寡作で。量産で質が落ちるよりは。
Amazon-Link…創元クライム・クラブ「スペース」
よく利用する画材店に、創作系の同人誌を扱っているコーナーがある。
いつから扱うようになったのかなあ、需要と供給の一致だなあ…などと思いつつ、ふだんなら横目で通り過ぎるところだが、その時はどんな魔が差したのか。
棚の下段に、何か妙なオーラを放つ一冊。
私は魅入られたようにそれを手に取ると、おぼつかない足取りで、ふらふらとレジに向かったのであった…。
とまあ、芝居がかった前置きはともかく。
買ったのは、「吾妻ひでお個人誌・産直あづまマガジン4」である。
巨匠、お久しぶりです!
吾妻ひでおにハマっていたのは、高校生のころぐらいがピークだったかなあ。
シュールなギャグの中に、SF小説のパロディテイストを散りばめた当時の吾妻作品は、SFっ子だった私を夢中にさせたものだった。
しかも、キャラクターがかわいく、ちょっと…いや、かなりエッチだったあたりがまた、思春期のハートをわしづかみ…。
それからずいぶんと時がたち、今、手にした「吾妻ひでお個人誌・産直あづまマガジン4」。
個人誌なだけに、内容はすべて吾妻ひでお自身による描き下ろしだ。
日記マンガに、短編が数本…それも、「ななこSOS」や「スクラップ学園」という懐かしいタイトルが、ごく普通な感じで載っている。
…その普通さが、あまりに普通で、なんだかスゴイ。
タイムスリップというか、パラレルワールドというか…そんな「SF」な単語が、頭の中をぐるぐると…。
思い出の吾妻ひでおとの再会は、確かに貴重な体験であった。
この同人誌のバックナンバーを集めようとまでは、さすがに思わないが。
Amazon-Link…吾妻ひでお
直木賞受賞作のユーモア短編「イン・ザ・プール」から、社会派サスペンス長編「最悪」「邪魔」と進んで、いちばん最近読んだのが、このスポーツエッセイ集…とまあ、こう書いてみると、ずいぶんと守備範囲の広い作家だなあ。
テーマによって、表現方法を変えてくるようだ。多才である。
奥田作品に一貫して感じられるのは、その観察眼の鋭さ、そして描写の細密さ。
特に長編での、徹底的なリアリズム…思わず目を背けたくなると同時に、しかし目を離すことができない。
読後感は「すっきり」というより、とにかく「ほっ」という気分だったことを覚えている。
「延長戦に入りました」は愉快なスポーツエッセイ集なので、肩の力を抜いて読むことができるが、そこはやはり「奥田ワールド」。
重箱の隅を針の先でつつくような感覚は、「色眼鏡」な私にこれまたピッタリなのであった。
ところで、本書でショックだったことがひとつ。
あの、日本野球史上に燦然と輝く大投手・沢村栄治が…だったなんて!
かといって、それで彼の偉大さに傷がつくとも思わないけど。
Amazon-Link…幻冬舎文庫「延長戦に入りました」
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