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続々・煤払い読書メモ

読んでいながら感想をサボっていた本を記録する、読書メモ。
とりあえず、今回はこれで最後。

臆病者のための株入門
(橘玲 著/文春新書)

ちょっと前に、デイトレーディングで100億円を超える資産を稼いだ無職ヒキコモリ氏のことが話題になったけど、その方法がズバリ書いてあるのが本書。実行すれば、100万円が5年で100億円に増えるはず…
とかいいつつ、全体の内容としてはしごくマトモ。「トーシロ投資法」なる低リスク分散投資は、なかなか説得力がある。

インターネットの法と慣習~かなり奇妙な法学入門
(白田秀彰 著/ソフトバンク新書)

インターネットと法律というと、どうしても著作権問題にテーマが偏りがち。しかしこの本では、法の概念や歴史から始まり、今後ネット社会において予想されうる変化など、とにかく「法」というものについて根本から広範囲にわたって取り上げられている。
とはいっても、元はウェブマガジン「Hotwired Japan」で連載されたコラムをまとめたものだけに、文は平易かつ軽めで、しかもちょっとマニアック。サブタイトルの「かなり奇妙な法学入門」の方が、内容にしっくりくるかな。

文車館来訪記
(冬目景 著/講談社 アフタヌーンKCDX)

昔の「写真館」を舞台にした、フルカラーのオカルティック・ファンタジーコミック。
表紙のカラーイラストが好き。中のマンガのカラーもきれいなんだけど、そこはやっぱり、1編だけ収録されているモノクロ作品の方がいいと思ってしまう。

本棚探偵の冒険
(喜国雅彦 著/双葉文庫)

安野モヨコによる庵野秀明観察録「監督不行届」を読んだときも思ったけど、やっぱ“プロのオタク”ってスゴイなー。
もちろん、ほめ言葉。正直、憧れるのだ。

町長選挙
(奥田英朗 著/文藝春秋)

「精神科医・伊良部」シリーズ第3作。
収録されている4編のうち、3編で扱われているのは、某人気プロ野球球団の老オーナー・某IT企業の若社長・某40代ながら美貌の人気女優…という、いわば「時事ネタ」。それで、うまく落としどころを見つけるんだから、大したモンだ。
とはいえ、真骨頂はやはり4編目の表題作。これぞ「伊良部」というドタバタ劇が楽しい。

ナンバーファイブ-吾- 1~4(普及版)」
(松本大洋 著/小学館 IKKI COMICS)

最初は取っつきにくいんだけど、慣れてくると気持ちイイのは、松本大洋のいつものパターン。そうなってくると、ロシアの民芸品「マトリョーシカ」にそっくりなヒロインが、かわいくすら見えてくる。
ただ、ラストは観念的で、やや意外性に欠けたかな。

夕凪の街桜の国
(こうの史代 著/双葉社)

んー、すごいマンガです。完成度、いわば「漫力」がすごい。
こういうのに出会うと、ドキドキする。

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映画「それでもボクはやってない」を見た

久しぶりに見た映画は、久しぶりの周防正行監督作品。
とはいえ、「Shall We Dance?」などすぐれた娯楽作を生み出してきた監督としては、まったく娯楽的でない映画である。

なにしろ、まず登場人物がまったく“キャラクター”としては描かれない。事件・取り調べ・裁判…と、状況だけが、たんたんと進行していく。
それはドキュメンタリーのようであり、何のバイアスもかかっていない分、それ以上に客観的でさえある。
そう…つまり映画の中で語られるのは、「裁判において裁判官が知り得ること」のみ。裁判官は、被告の人となりや家族・友人とのドラマなど知らないし、知る必要もない…
そして、観客は裁判を俯瞰し、思案し判定するという、希有な立場に立たされることになる。

面白い…というのとはちょっと違うけど、とにかく見ておいてよかった。
それだけの価値がある映画である。

あ、それはそうと。
この間「フジテレビは見ない」とか大イバリで書いておきながら、こうしてフジテレビ制作の映画を見てしまいました。
知らなかったこととはいえ、申し訳ありません。
私の決心なんて、こんなもんです…

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水泳日記 2007 vol.1

昨年秋に始めた水泳は、今もそこそこ続けております。
風邪引いたり忙しかったりで抜けることもあるけど、おおむね月3回は行ってるかな。
じゃあ、なんでブログに「水泳日記」を書かないかというと…実のところ、毎回ほとんど進歩がないから。

そもそも、根本的に基礎体力なさすぎ!
それでもまあ、少しは楽に泳げるようになってきたかなー。
「体から力を抜く」ことが、最近のテーマである。

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「あるある」問題で考えた

フジテレビ系テレビ番組『発掘!あるある大事典2―納豆を食べるとダイエットができる』の内容に捏造」問題に鑑み、私は当分の間、フジテレビ、特にその報道・情報番組は見ないことにした。

反応が過剰すぎる?

先日からの「不二家が洋菓子に消費期限切れ原料を使用」問題により、私は当分の間、不二家の製品を買うつもりはない。
この気持ちには、多くの人が賛同していただけるだろう。
であれば、ひどい捏造を行ったテレビ局の番組を見ないというのも、ごく自然な反応ではないだろうか。

その商品に対し直接金銭を支払うという“痛み”がないせいか、我々はテレビという業界に対し、態度が甘すぎるような気がする。
(どうも時期が近いのでつい比較してしまうが)不二家と同様、フジテレビはまず当然のこととして業務停止・及び行政機関等による内部調査が行われるべきであり、それ以前に、客である我々視聴者はフジテレビにソッポを向かなくてはいけないと思う。
これからの、健全なメディア育成のためにも。

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データディスク廃棄の心得

昨年末にできなかった部屋の片付けを、今ごろになってやっている。
今日は、古いフロッピーディスクやMOディスクを捨てることにした。
CD・DVD全盛の今、もう何年も使ってないメディアだしね。

しかし、捨てるにあたって注意点…ディスクには大したデータが入ってないとはいえ、多少“個人情報”っぽい内容も含まれてはいる。
何かと問題の多い昨今、完全消去が望ましいが…そんなツールを用意するのも面倒だし、だいいちMO用のドライブなんてとうに手元になく、中身にアクセスすることすら不可能だ。

というわけで、物理的に破壊することにした。

200701201 200701202

フロッピーはフロッピー(柔らかい)というだけに、本体を左右にひねれば側面にすぐ亀裂が入り、中のディスクを取り出すことができる。
ディスク自体も薄いプラスティックフィルムなので、ハサミで切ればそれで作業終了。

MOのケースはかなり丈夫で、分解はそう簡単ではない…が、金属シャッター部を外せば中のディスクが露出する。
ピカピカと光るディスクは、厚さはそれほどでもなく、圧力を加えれば何とか割ることができた。
ラジオペンチでも使えばもっと楽に作業できただろうが…それを用意することすら、なんか面倒な気分だったんだな。

かくして、旧ディスクの廃棄は完了。
あとは、古いデータ入りハードディスクだが…これもドライバ片手にバラしてしまうか?

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続・煤払い読書メモ

読んでいながら感想をサボっていた本を記録する、読書メモ。

魍魎の匣(文庫版)
(京極夏彦 著/講談社文庫)

以前読んだ「姑獲鳥の夏」に続く、京極堂シリーズ第2作。
もしかしてそうなのか? と思っていたら、やっぱりそうだった! という、いわば反則技。
…とはいえ、なにしろディテールが凝りに凝っているので、悪い意味での「だまされた」的不快感はない。さすがである。

もやしもん(1~4)
(石川雅之 著/講談社 イブニングKC)

各所で話題の“菌”マンガ。
菌の姿を肉眼で見る能力を持つ主人公…お、SFじゃん! ワンダーじゃん! と、久しぶりに興奮。
ただ、途中から展開が落ち着いてしまって、キャンパスコメディ調になってしまっているのは、ちょっと面白くないな~。今後に期待。

弁護士のくず(1~4)
(井浦秀夫 著/小学館 ビッグコミックス)

内容の“重さ”には似つかわしくないような、ライトな絵の雰囲気が好き。
話も面白いんだけど…主人公が、だんだん“くず”というよりは普通に”いい人”になってっちゃうのが残念。まあ話の進行上、しょうがないといえばしょうがないんだけどね。
それにしても、内容が「離婚」「遺産」あたりに偏っているのがリアル。実際の弁護士の仕事も、そういうのがメインなんだろうなー。

トンデモWeb業界 Webサイトはこうして作られる
(小田原貴樹 著/ ソフトバンククリエイティブ)

Webサイト制作を生業とする著者による、業界内幕本。
類書多数だと思うが…たまたま読んだ時期が時期で、ちょっと身につまされたり、考えさせられたりしてしまった。
新しい業界ってのは、いろいろ大変だ。


プ~ねこ(1~2)
(北道正幸 著/講談社 アフタヌーンKC)

ギャグは好き嫌いがあると思うけど、とにかく猫の描き方が抜群にうまい。それだけで手元に置く価値あり。

インストール
(綿矢りさ 著/河出文庫)

…を、今さら読んでみました。
文章は非常に読みやすく、かといって没個性というわけでもなく、とにかくうまいなーと思う。
ただ、現役女子高生(当時)が描いた主人公の女子高生キャラクターに、リアリティを感じられないのはなぜだろう。私の方の問題か?

puzzle―パズル
(恩田陸 著/祥伝社文庫)

「軍艦島」という舞台装置に頼りすぎのきらいあり。ミステリーとしては、凡作だと思う。
あと、一冊で出すには枚数が足りないのでは? 本の厚みが薄いのはまあいいとしても、1ページあたりの文字数だって普通の文庫本の2/3くらいしかない。これって短編か、多く見積もって中編の分量でしょ。

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煤払い読書メモ

読んでいながら感想を書いていなかった本が、ずいぶんたまってしまった。
ので、とりあえず読書メモ。

アナタの知らない裏ハローワーク
(青柳直弥 著/コアマガジン)

ヤミ金業者・私立探偵・競馬予想会社etc…合法と違法の狭間で稼ぐ「裏」の仕事を紹介。
類書多数のジャンルだが、伝聞・憶測に頼らず著者自らの取材によると思われる内容が好感。
“物干し竿売り”についても、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」よりかなりシビアで読み応えあり。

野ブタ。をプロデュース
(白岩玄 著/河出書房新社)

行間から漂う、なんともいえない“青臭さ”。こりゃー読むのは大変だと思っていたら、「野ブタ」登場のあたりから俄然面白くなってくる。特にラストは好き。
同原作のTVドラマは見てはいないが、聞けば「野ブタ」を女の子が演じているとのこと。それじゃ、原作の魅力であるシニカルさが生かされないんじゃないかなあ…

邪馬台国はどこですか?
(鯨統一郎 著/東京創元社)

酒場で男女が語り合ううちに、歴史上の大きな謎に答が…? という趣向の、いわば“安楽椅子歴史ミステリ”。
軽い文体に惑わされると、重厚な推理に裏打ちされた意外な結論にビックリ! という仕掛けである。
姉妹編「新・世界の七不思議」もオススメ。

猫の不完全な飼い方
(城崎哲 著/太田出版)

よくあるペット入門書のような、血統書猫のグラビアページなどは皆無。ノラ猫を拾って育てた著者による、ドキュメンタリー&実践的猫の飼い方マニュアルである。
その方法が100%正しいとも思えないが、自身の失敗や反省も包み隠さず書かれているところは好感が持てる。

ハサミ男
(殊能将之 著/講談社文庫)

猟奇殺人犯「ハサミ男」が探偵役? となる長編ミステリ。
文庫版を購入したのは、映画化決定時。オビの「だれもが映像化は不可能だと思っていた。」という文句自体が、すでにミスディレクション…
面白かった! かなり好き。意外とグロテスクな描写は少ないので、そういうのが苦手な私でも大丈夫だったよ。

NHKにようこそ!
(滝本竜彦 著/角川文庫)

タイトルセンスが秀逸(だから手に取ったんだけど)、内容もほぼ「ひきこもり」というワンテーマ・ワンエピソードだけで一冊分書ける構成力はスゴイと思うけど…
正直、あまり楽しめませんでした。

交通事故示談屋
(吉田透 著/彩図社)

交通事故とその示談交渉についての赤裸々な実態と対策マニュアル。
著者は交通事故の示談代行を行っている現役の損害保険代理店開業者。職業ライターではないだけに、文章はヘタで読みづらいんだけど、その分内容は迫力あり。

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TVドラマ「功名が辻」を見た

NHKの「大河ドラマ」である。
昨年12月の再放送をツマが録画していたので、それを一気に見たわけだ。

しかしまー、主人公の山内一豊は槍の腕前とマジメだけが取り柄のバカだし(ん? 主人公は奥方・千代の方か?)、マカフシギなエピソードは満載だし、ラストは妙に後味が悪かったりするし…
それでも、信長~秀吉~家康と続く戦国絵巻ダイジェストとして、結構楽しめたのもまた事実。
特に「本能寺」以降は知識もうろ覚えだったりして、ほぉと感心することしきり…3人を演じた役者もよかったしね。
やっぱ戦国時代っていうのは、素材としてバツグンなんだな。

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日光詣で

あけましておめでとうございます。

20070106

何年かぶりに仕事を抱えていない正月だったので、ツマと小旅行。
新宿から直通で行けるようになった鬼怒川温泉で一泊。冬の露天風呂には、濡れた髪で入っちゃいけないことがわかった。
翌日は日光東照宮にお参り。祈願いろいろ…

そんなわけで、今年もよろしくお願いします。

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