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さすがイチロー!

我らがイチロー選手が、大リーグのシーズン最多安打記録を更新した。
あと1本でホームスタジアムに戻ってから、満員のファンを少しも待たせることなく新記録とは、さすがイチロー!である。

ところで、この1ヶ月ほどでイチローが次々と破ってきたシーズン安打記録。
その上位は、1位のシスラー選手や有名なタイ・カッブ選手をはじめ、ほとんどが1910~1930年までに記録されたものだ。
なぜ、その時期なのだろう? …という、素朴な疑問が頭に浮かぶ。
まさか、ピッチャーが手を抜いていたわけでもあるまいに…。 

その疑問に答えてくれたのが、今朝の読売新聞の記事であった。
(2004.10.3読売新聞朝刊・総合面 オンライン版はこちら
簡単にいえば、当時は極端な「打高投低」の時代だったということだ。
つまり…

■ベーブ・ルースの獲得によって、ヤンキース人気が沸騰。それに目をつけた各チームのオーナーは、当時合法だったスピットボールを禁じるなど打撃優先のルール変更をした。
(スピットボール――つばなどを球につけることによって、鋭い変化をさせる投球術。これは現代でも禁止されているので、比較する上であまり重要ではないと思われるが…ほかにも色々、打者有利のルールが採用されたのだろう)
■「ライブリー・ボール」と呼ばれる飛ぶ球が使用されていた。
■投手の手が汗で滑るのを抑えるためのロージンバッグが認められるようになったのは、1925年になってから。
■グラブ改良の過渡期で、野手の守備も今よりお粗末。平板なグラブが主流で、シングルハンドキャッチが難しいなど性能が悪かった。
(すなわち、現代なら野手がさばくことのできる打球も、高い確率で安打になっていたわけだ)

シスラーがシーズン257安打を記録した1920年、全打者の平均打率は2割8分4厘であったという。
ちなみに、イチローの所属するアメリカン・リーグの、現代(2003年)の平均打率は2割6分7厘。
このことからも、当時の「打高投低」ぶりがよく分かる。

で、何がいいたいのかというと…。
いかなることにも反対する者がいるように、今回のイチローの記録挑戦にも、「ケチ」をつけようとするヤカラがいるようなのである。
曰く「シスラーが257本の安打を記録した1920年は年間154試合だったから、イチローも154試合で記録を更新する必要があるのでは」とかなんとか。
シーズンの試合数は、記録のために決められているのではないし、もしその点にこだわるのだったら、上記のような「時代格差」も考慮すべきだろう。
そういった違いを超えたところに、記録の偉大さは存在する…ということを、私はいいたいのだった。

…とはいえ。
そんなヤカラも、イチローのあまりに鮮やかな記録更新には、さすがに文句をつけられないようだ。
周囲の雑音を、イチローは常に自らのパフォーマンスで黙らせてきた。
そして、今回も…。
もう一度いうが、さすがイチロー!

来年は、さらに記録を更新するんじゃないかな。

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